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第42回 研究報告会

精神神経系薬物治療研究報告会

 去る平成21年12月4日(金)午後1時より千里ライフサイエンスセンター(大阪府豊中市)にて、 恒例の「精神神経系薬物治療研究報告会」が行われました。 当日は、前年度助成金受領者の先生方、当財団役員の先生方他72名の参加を頂き熱心に聴講、討議を繰り広げて頂きました。
 最初の萌芽研究助成口演はライフホールにて大阪大学の武田雅俊先生(評議員)、一般研究助成口演は九州大学の神庭重信先生(評議員)の座長のもと各々5名の先生方に発表をして頂き、会場は従来にも増し熱心な質問が飛び交い議論が続けられました。
 その後のポスター発表では5つのパートに分かれ、24名の先生方に発表を頂きました。
 それぞれの座長は近畿大学の白川 治先生(選考委員)、国立精神・神経センターの㓛刀 浩先生(選考委員)、 弘前大学の兼子 直先生(選考委員)、名古屋大学の尾崎紀夫先生(選考委員)、 東京医科歯科大学の西川 徹先生(評議員)にお願いいたしました。 活発な討論が繰り広げられ、ご苦労なさった研究の成果をうかがい知ることが出来ました。
 最後に特別講演がライフホールにて行われました。東京都健康長寿医療センター理事長の松下正明先生(理事)に座長をお願いし、 昭和大学附属烏山病院長の加藤進昌先生(評議員)に講演を頂きました。演題は「発達障害の基礎と臨床-アスペルガー症候群を中心に-」と題し、昨今、社会的にも問題になっている事象につき非常にわかり易く、また専門の立場からユーモアを織り交ぜながらお話し頂きました。 アスペルガー症候群を診察する専門外来を昨年から開設し、現在では3ヶ月先の予約を月初に受け付けるというほど混雑を 極めているという事や、昨年から東京大学、金沢大学との共同研究を始め、自閉症スペクトラムの病態解明と治療法開発を 目指しているとの事でした。また今後の研究の方向性について展望頂き、大変貴重なお話を拝聴いたしました。
 場を千里ホールに移し、「交見会」が夕刻より開催されました。沢山の先生方がお疲れにもかかわらず参加してくださり、 遅くまでご歓談を頂き、本年度の研究報告会も盛会裏に終了いたしました。

会場 加藤進昌教授
会場 加藤 進昌教授
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