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先進研究助成 「平成30年度」

平成30年度(第2回)
先進研究助成金受領者一覧
<交付件数:1件、助成金額:1,000万円>

(五十音順、敬称略)
研究者名所属機関研究課題助成額
(万円)
㓛刀 浩
アブストラクト
研究報告書
国立精神・神経医療研究センター 神経研究所
疾病研究第三部
向精神薬の脳内濃度を規定する要因に関する検討1,000
精神疾患患者における向精神薬の脳脊髄液(CSF)中濃度を測定し、それを規定する要因を明らかにすることを目的とする。統合失調症27名、双極性障害15名、大うつ病28名の血漿およびCSFを用いて、LC-MS-MSによりリスペリドン、オランザピン、アリピプラゾール、クエアチピン、パロキセチン、セルトラリン、デュロキセチン、ミルタザピン、エスシタロプラム、バルプロ酸、ラモトリギンおよびパリペリドン濃度を測定した。いずれの薬物においても血漿とCSF中濃度間に相関係数0.75以上の正の相関を認めたが、血漿/CSF濃度比はおよそ2~200と薬物によって約100倍のばらつきがあった。内服量と6種類の血漿中薬物濃度、3種類のCSF中薬物濃度が有意な正の相関を示した。2種類の薬物のCSF中濃度とうつ病症状スコア間に有意な負の相関を認めた。今後は、CSF中の薬物濃度を規定する遺伝的要因などを明らかにしていく。
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